高校生のための近現代文学ベーシック ちくま小説入門
人生は小説を模倣する。
日本の近現代文学を代表する作家たちによる珠玉の短篇二〇篇を選りすぐり、テーマに沿って編纂した瑞々しい小説アンソロジー。読解の補助となる別冊解説集付き。
第1部 小説を読み解くための基礎知識と技術を詳解。第2部 近現代の名作を精選した、珠玉の小説アンソロジー。
第1部 小説への招待(小説の仕組み
小説の表現
小説の豊かさ・可能性
小説の読解)
第2部(出会いの物語
秘められたもの
向こう側の世界
語りの力
私らしさを探して)
2019.6.13 フーテンの読み人
'小説'という素晴らしい世界へのまさに入門書としてピッタリ!
小説をあまり読まない人、興味はあってもどこから手をつけたらよいかわからない人、中でも特に若い人たちに手に取ってほしい本だ。
語彙や文章の解説が詳しく、小説に不慣れな人でも読み進められる。
逆に小説好きでもついつい読むものに偏りが出てしまうという人にもおすすめ。収録されている小説はジャンルも時代も文体も幅広く、思いがけない作品に出会えて嬉しい。
個人的には半村良の「箪笥」のシュールな世界を大いに堪能したが、それ以外でも、角田光代「ふたり」についほろりとさせられ、吉行淳之介「子供の領分」に切ない思いをさせられ…と、単純に小説集として楽しんだ。収録作品はどれも粒揃いの逸品だ。
一応、参考書問題集ではあるが、それ以上の豊かな内容。高校生、受験生以外にもおすすめしたい。
楽しきかな小説世界。映画や漫画とはまた違う魅力的な文字の世界を堪能してほしい。
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