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筑摩選書

ヨーロッパ思想史

——理性と信仰のダイナミズム

定価

1,980

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01728-4

Cコード

0310

整理番号

211

2021/04/14

判型

四六判

ページ数

400

解説

内容紹介

ヨーロッパ思想史には、ギリシアの理性とヘブライズムの霊性との総合への絶えざる試みと、そのたびに対抗して起きる解体への動きという二つのパターンがある。この総合と解体のダイナミズムこそが、ヨーロッパにおける思想史を形づくり、常に創造的な主体を生み出してきた。古代にアウグスティヌスによって理性と霊性の総合が生涯をかけて遂行され、中世のトマス・アクィナスの体系で完成した。この体系がドゥンス・スコトゥスとオッカムのウィリアムによって解体されると、その過程から、初期近代のエラスムスとルターが出現。このエラスムスから啓蒙思想が生まれ、ルターからプロテスタンティズムが誕生すると、それに沿ってジョン・ロックとレッシングが啓蒙思想を樹立し、近代哲学の基礎が築かれる。ここからカントとヘーゲルの思想体系が誕生するが、ヘーゲルの死後、その体系は解体の時代に入り、解体過程においてマルクスの社会思想、フォイエルバッハの人間学、キルケゴールの実存哲学が誕生し、そこに現代思想が誕生する――。解体の時代が総合の時代に続く転換期に常に新思想が創造されるというダイナミズムに注目して、ヨーロッパ思想史全体を描き出す野心的試み。

目次

1 古代(ギリシア思想の特質
ヘブライズムの思想的特質 ほか)
2 中世(中世思想の構造と展開
中世初期の思想家とスコラ哲学 ほか)
3 近代(ルネサンスと宗教改革の思想
宗教改革から近代思想へ ほか)
4 現代(現代ヨーロッパの思想状況
ヨーロッパ思想の世俗化 ほか)

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