鉄の日本史 ─邪馬台国から八幡製鐵所開所まで
大陸から伝わった鉄器文化は日本列島内でたたら吹き製鉄という独自の進化を遂げた。技術と自然が織りなす二千年の発展過程を刀剣など類まれな製品とともに繙く。
大陸から日本列島に伝わった鉄文化は、他の地域で類を見ない進化を遂げた。鉄鉱石資源に乏しい国土において砂鉄原料のたたら吹製鉄という独自の製鉄技術を開発し、切れ味鋭く強靱な日本刀を生み出す素材にもなった。類まれな技術の発展過程、幕末以降の近代製鉄技術を経て八幡製鐵所の創業までの道筋を辿る。古代から近代まで、およそ二千年に及ぶ日本における鉄文化の発展過程を追うことで、鉄がいかに長い時間をかけて私たちにとって身近な金属になってきたかを理解する一冊。
序章 隕鉄利用と人工鉄の出現
第1章 中国・朝鮮半島の古代鉄文化
第2章 日本列島の初期鉄器文化
第3章 古代における鉄生産の技術
第4章 武士の時代の鉄生産―中世
第5章 たたら吹製鉄鈩の完成―江戸時代
第6章 幕末の鉄事情―名藩が独自に鉄の生産を試みる
第7章 官営製鉄所の創業へ―明治時代
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