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筑摩選書

対話と論争で読む哲学史入門

人類の思考の水脈を辿ろう

人間にとって不可欠な問題を、哲学者たちはいかに考えてきたのか。古代ギリシアから20世紀まで、哲学思想の過程と発展をテーマごとに解き明かす新しい入門書。

定価

2,200

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01825-0

Cコード

0310

整理番号

0307

2025/07/15

判型

四六判

ページ数

384

解説

内容紹介

古代ギリシアから20世紀まで
今もぼくらがその答えを探し続けている疑問に
西洋哲学は、いかに応えてきたのかを知る、
新しい哲学の入門書

===
哲学は「驚き」から始まる――とプラトンは言った。古代ギリシアに端を発し、連綿と現代までつながる思索の歴史を、かつてない方法で辿ろう。哲学は、ある時は二者の議論と吟味により、またある時は別の視点からもたらされる対立関係により展開してきた。この本では、その流れを「存在論」、「倫理学」、「政治学」の3つに分け、さまざま問題を哲学者たちがどのような考え、その思索がいかに鍛えてきたかをわかりやすく解き明かす。
今、新しい「哲学史入門」の扉が開く!
===

世界は何でできているか / 存在するとはどのようなことか / 無は存在するか / 現象の世界と本質の世界はどう異なるか / 精神は身体にどのようにして働きかけることができるか / 自己への配慮はなぜ大切か / ぼくたちは自由だろうか / ぼくたちはなぜ悪いことをしてしまうのか / 嘘をつくのは悪いことだろうか / ぼくたちは死に方を選べるのだろうか / 他者とは誰のことか / 言語はどのようにして生まれたか / ぼくたちはなぜ働くのだろうか / 人間はなぜ国の法に従うべきなのか / 人間はどうして戦争をやめられないのだろうか 《目次より》
哲学はどのように考え続けたか――――

目次

序 哲学の端緒と方法について

第1章 世界についての問いと存在論
序 世界についての原初の問い
1 世界は何でできているか
2 存在するとはどのようなことか
3 無は存在するか
4 ものの本質とは何か
5 現象の世界と本質の世界とはどう異なるのか
6 精神は身体にどのようにして働きかけることができるか

第2章 自己への問いと倫理学
序 自己への問いのもつ拡がり
1 自己への配慮はなぜ大切なのか
2 ぼくたちは自由だろうか
3 人間に自由な意志はあるか──キリスト教の観点から
4 ぼくたちはなぜ悪いことをしてしまうのか
5 ?をつくのは悪いことだろうか 
6 実存するとはどういうことだろうか 
7 死について考えることにはどのような意味があるか
8 ぼくたちは死に方を選べるのだろうか 

第3章 社会と世界についての問いと政治哲学
序 他者という謎
1 他者とは誰のことか
2 言語はどのように生まれたか
3 ぼくたちはなぜ働くのだろうか
4 人間はなぜ国の法に従うべきなのか
5 国家とはどのようなものだろうか
6 理想的な国家とはどのようなものだろうか
7 人間はどうして戦争をやめられないのか
8 ぼくたちはいつか平和を実現できるだろうか


あとがき
人名索引

著作者プロフィール

中山元

( なかやま・げん )

中山元(なかやま・げん)1949年生まれ。東京大学教養学部中退。思想家・翻訳家。著書に『思考の用語辞典』などが、訳書にカント『純粋理性批判』、ハイデガー『存在と時間』などがある。

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