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ちくま新書

「わかる」とはどういうことか

——認識の脳科学

人はどんなときに「あ、わかった」「わけがわからない」などと感じるのか。そのとき脳では何が起こっているのだろう。認識と思考の仕組を説き明す刺激的な試み。

定価

1,012

(10%税込)
ISBN

978-4-480-05939-0

Cコード

0247

整理番号

339

2002/04/18

判型

新書判

ページ数

240

解説

内容紹介

われわれは、どんなときに「あ、わかった」「わけがわからない」「腑に落ちた!」などと感じるのだろうか。また「わかった」途端に快感が生じたりする。そのとき、脳ではなにが起こっているのか―脳の高次機能障害の臨床医である著者が、自身の経験(心像・知識・記憶)を総動員して、ヒトの認識のメカニズムを、きわめて平明に解き明かす刺激的な試み。

目次

第1章 「わかる」ための素材
1 絶えず心を満たしているもの
2 すべては知覚からはじまる
3 知覚を研ぎ澄ます
4 区別して、同定する
5 心はからっぽにはならない

第2章 「わかる」ための手がかり―記号
1 記号の役割とはなにか
2 言語の誕生
3 心理現象を共有する
4 記号の落とし穴
5 「わかる」の第一歩

第3章 「わかる」ための土台―記憶
1 記憶のいろいろ
2 意識に呼び出しやすい記憶
3 意識に上りにくい記憶
4 記憶がなければ「わからない」

第4章 「わかる」にもいろいろある
1 全体像が「わかる」
2 整理すると「わかる」
3 筋が通ると「わかる」
4 空間関係が「わかる」
5 仕組みが「わかる」
6 規則に合えば「わかる」

第5章 どんな時に「わかった」と思うのか
1 直感的に「わかる」
2 まとまることで「わかる」
3 ルールを発見することで「わかる」
4 置き換えることで「わかる」

第6章 「わかる」ためにはなにが必要か
1 「わかりたい」と思うのはなぜか
2 記憶と知識の網の目を作る
3 「わからない」ことに気づく
4 すべて一緒に意識に上げる――作業記憶
5 「わかった」ことは行為に移せる
6 「わかった」ことは応用出来る

終章 より大きく深く「わかる」ために
1 小さな意味と大きな意味
2 浅い理解と深い理解
3 重ね合わせ的理解と発見的理解

著作者プロフィール

山鳥重

( やまどり・あつし )

山鳥 重(やまどり・あつし):1939年兵庫県生まれ。神戸大学大学院医学研究科修了。医学博士。神戸大学医学部神経科助教授、東北大学医学系研究科教授、神戸学院大学人文学部教授等を歴任。2010年3月退任。専門は記憶障害、失語症、認知障害。著書に『脳からみた心』(NHKブックス)、『ヒトはなぜことばを使えるか』『言葉と脳と心』(講談社現代新書)、『脳のふしぎ』(そうろん社)、『知・情・意の神経心理学』(青灯社)などがある。

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