ちくま新書

日本経済の死角
─収奪的システムを解き明かす
河野龍太郎
著
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二〇〇二年度より実施になった新学習指導要領。「ゆとり教育」・「総合学習」の流れに沿ったこの改革案は、ここ一〇年段階的に学校へと導入されてきた。それが多くの長所を有しながら、教育現場に混乱をもたらさざるを得なかったのはなぜか?学校の問題とはそのまま社会の問題であり、そこを無視して真の教育改革はあり得ない。本書では、子どものヤンキー化・社会の二極分化という問題までをも視野に、現場教師が自身の切実な実体験にもとづき、学校システムの根本的改革を提唱する。
第1章 現場から見た教育改革(五年生の壁
「算数、好きになったよ」 ほか)
第2章 総合学習と学力低下(「総合的な学習の時間」とは
これまでやってきた総合学習たち ほか)
第3章 ヤンキー化(不良化)する地方、そして学校(レクサスとオリーブの木
フェイク化する地方 ほか)
第4章 大人はどうあるべきか(金髪おにいちゃんたちに注意する、という行為
ピアスを開けた娘をぶん殴った父親 ほか)
第5章 新たな教育・学校システムへ(教育改革の良い点
教育改革の問題点 ほか)
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