ニーチェ全集11 ─善悪の彼岸 道徳の系譜
道徳と宗教の既成観念を撃つニーチェの思想の円熟期を代表する重要作『善悪の彼岸』とその終楽章ともいうべき『道徳の系譜』。
【解説: 信太正三 】
大きな期待をもって世に送りだした『ツァラトゥストラ』の不評に心を痛めるニーチェ。『善悪の彼岸』は誤解と歪曲から自己の思想を救う意図をこめて、その一種の注釈書として著わされた。本書では、19世紀ヨーロッパの道徳と宗教の価値が厳しく問われ、いわゆる〈客観性〉〈歴史的感覚〉〈科学性〉〈同情〉という近代的信仰の対象物が鋭い批判のメスで解剖されている。ニーチェの哲学の円熟期を代表する重要な著作の一つである『善悪の彼岸』、その終楽章ともいうべき『道徳の系譜』の二作品を収録する。
善悪の彼岸(哲学者の先入見について
自由なる精神
宗教的なるもの
箴言と間奏曲
道徳の博物学について
われわれ学者たち
われわれの徳
民族と祖国
高貴とは何か
高峰より)
道徳の系譜(「善と悪」、「よい〈優良〉とわるい〈劣悪〉」
〈負い目〉、〈良心の疚しさ〉、およびその類いのことども
禁欲主義的理想は何を意味するか?)
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