伊勢 ─王朝女流文学の誕生

平安期の王朝女流文学の礎を築き、『源氏物語』にも影響を与えた「伊勢日記」。歌人伊勢の生涯をたどり、その作家像を捉える。

伊勢 ─王朝女流文学の誕生
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 939円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:ア-6-1
  • 刊行日: 1994/09/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:256
  • ISBN:4-480-08152-6
  • JANコード:9784480081520

この本の内容

『蜻蛉日記』『更級日記』など日記文学の先駆をなす「伊勢日記」。この作品はさらに、紫式部の『源氏物語』などの作品と深く共応しあい、平安期の王朝女流文学の礎を築くことで、後世の文学に大きな影響を及ぼした。宮仕えと恋愛、そしてその恋の破綻、皇子の出産、お仕えしていた中宮の死…「伊勢日記」を丹念に読み解き、伊勢という女流歌人の作品と人間像を深く彫り下げる。

この本の目次

第1章 わたしの伊勢
第2章 宮仕え、恋愛とその破綻
第3章 寺めぐり
第4章 ふたたび宮仕え、拒む女となる:第5章 平中の敗北
第6章 皇子を産む、中宮のいたわり
第7章 中宮の崩御
第8章 敦慶親王とともに
第9章 歌壇の花
第10章 交友、晩年、伝承

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