量子論の発展史

高林 武彦

古典物理学の超え方

量子論の聖地に学び創始者たちと親しく交流した伝説の物理学者が、巨人たちの理論と業績を通し、その発展史をいきいきと語る。

量子論の発展史
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,540円(税込)
  • Cコード:0142
  • 整理番号:タ-20-1
  • 刊行日: 2002/05/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:400
  • ISBN:4-480-08696-X
  • JANコード:9784480086969
高林 武彦
高林 武彦

タカバヤシ タケヒコ

1919?1999年。兵庫県生まれ。東京大学物理学科卒業。名古屋大学助教授、CNRS(フランス国立中央科学研究所)研究員をへて名古屋大学教授。1983年同大学名誉教授。専攻は理論物理学、素粒子論、物理学史。著書に『熱学史第2版』(海鳴社)、『素粒子論の開拓』『現代物理学の創始者』(以上、みすず書房)、共訳書にボーム著『量子論』(みすず書房)などがある。

この本の内容

量子力学、あるいはその発展史を扱った書物は、洋の東西を問わず、枚挙に暇がない。しかし、原著論文に逐一あたり、原著者と直接交流し、様々な議論を戦わせた後にその成果を採り入れて、まさに肉声をもって語り得たものは極めて少ない。本書は、自らも量子力学基礎論において偉大な業績を挙げた著者が、研究者としての溢れる情熱と、歴史家としての冷徹な分析とを、相矛盾させることなく交えて、量子力学の本質を抉りだした、類い稀な「複眼の書」である。伝説の物理学者が残した、全ての物理学徒必読、科学史家必携の名著。

この本の目次

古典論の困難
振動子と量子・光量子
定常状態と遷移
前期量子論の困難と発展
行列力学の形成
物質波
波動力学の建設
波動力学の進展と確率的意味づけ
行列力学と波動力学の融合
不確定性と相補性、量子力学の解釈
スピン・排他律・対称性
粒子像と波動像の統一
量子力学と相対論の結合

読者の感想

2007.9.04 f-miura

Math&Scienceシリーズに含まれていなかったので存在に気づきませんでした。
しぶい。しぶすぎる本ですね。こんな素晴らしい本が安い文庫ででるなんて21世紀の日本はすごい国になったものだと思います。でも、商売としては大丈夫なんでしょうか?がんばってください。ちくまさん。

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