読書の学

吉川 幸次郎

言ハ意ヲ尽クサズ

『論語』をはじめ史書、漢詩などを取上げ、その内的事実に立ち入り「著者を読む」実践を行う。中国文学の巨人が説く読書と思索。
【解説: 興膳宏 】

読書の学
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,320円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:ヨ-3-5
  • 刊行日: 2007/04/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:416
  • ISBN:978-4-480-09048-5
  • JANコード:9784480090485
吉川 幸次郎
吉川 幸次郎

ヨシカワ コウジロウ

1904年、神戸市に生まれ、1980年、没。1923年京都帝大文学科に入学、支那文学を専攻。28年中国に留学、31年帰国。同年、東方文化学院(京都大学人文科学研究所東方学研究部)の研究員となり16年間をすごす。47年京都大学教授。この間、数々の著書を発表、日本の中国文学の普及に大きく貢献、芸術院会員、文化功労者となる。主な著書に、『尚書正義』、『杜甫私記』、『読書の学』、『仁斎・徂徠・宣長』、『吉川幸次郎全集』(全27巻+別巻1)などがある。

この本の内容

言語は、事実のコミュニケーションのための媒体であるばかりではない。言語自体がまた人間的事実であり、そこに集約されている著者の態度が精密に読み込まれてはじめて、読むことは十全な読書となる。論語・史記から契沖、宣長、徂徠にいたるまで、漢籍や和書を縦横にし、著者の内部に生起し蓄積する感情・思考・論理を通して内的事実に降り立つ実践を展開する。事実に触発される意識をたどり、読書論を超えて学問論にいたる。著者の悠然たる文学的逍遙につき随って、その思考の筋道をつぶさに経験する一巻。

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