量子論の発展史

高林 武彦

世界の研究者と議論した著者による量子理論史。その物理的核心をみごとに射抜き、理論探求の醍醐味を生き生きと伝える。新組。
【解説: 江沢洋 】

量子論の発展史
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,650円(税込)
  • Cコード:0142
  • 整理番号:タ-37-1
  • 刊行日: 2010/10/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:544
  • ISBN:978-4-480-09319-6
  • JANコード:9784480093196
高林 武彦
高林 武彦

タカバヤシ タケヒコ

1919?1999年。兵庫県生まれ。東京大学物理学科卒業。名古屋大学助教授、CNRS(フランス国立中央科学研究所)研究員をへて名古屋大学教授。1983年同大学名誉教授。専攻は理論物理学、素粒子論、物理学史。著書に『熱学史第2版』(海鳴社)、『素粒子論の開拓』『現代物理学の創始者』(以上、みすず書房)、共訳書にボーム著『量子論』(みすず書房)などがある。

この本の内容

連続量と考えられていたエネルギーにも最小単位があった!プランクは空洞輻射で量子の概念に至り、アインシュタインは光量子、ボーアは水素原子の量子論、ド・ブロイは物質波、ハイゼンベルクは行列力学を創出した。先の見えない道を、創造者たちはどのように探りつつ歩いたのだろう。彼らの多くと直接に交流し、その物理的核心を洞察しえた著者ならではの本格的な量子論史。理論形成の過程を唱導した物理的イメージや、他の研究者の成果との意外な関係にも論が及ぶ。学習者には量子論の全体イメージを、研究者には理論探求の醍醐味を生き生きと伝える定評ある名著。

この本の目次

序説
古典論の困難
振動子と量子・光量子
定常状態と遷移
前期量子論の困難と発展
行列力学の形成
物質波
波動力学の建設
波動力学の進展と確率的意味づけ
行列力学と波動力学の融合〔ほか〕

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