伊勢武史
( いせ・たけし )1972年生まれ。ハーバード大学大学院進化・個体生物学部修了(Ph.D)。独立行政法人海洋研究開発機構特任研究員、兵庫県立大学大学院シミュレーション学研究科准教授を経て、2014年より京都大学フィールド科学教育研究センター准教授。著書に『学んでみると生態学はおもしろい』『「地球システム」を科学する』『生物進化とはなにか?』(以上ベレ出版)、『生態学は環境問題を解決できるか?』(共立出版)、共著に『地球環境変動の生態学』(共立出版)など。
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2021年8月9日のIPCC第六次報告にはついに、地球が温暖化していることは確実で、それが人間の活動のせいであることは「疑う余地がない」と明記された。いよいよ私たちは温暖化を抑制するために何をすればいいかという議論に本格的に移るときがきたのだ。環境問題は誰でもが分かるくらいに問題が顕著になった時にはもう止めるのが難しかったりする。そのためには、まだまだ大丈夫ではなく、今から動き出さなくては。スーパーで食材を買う時でも、自家用車を買う時でも、選挙で主権者として投票する時でも、環境問題を起こしている元をたどればわれわれなのだと意識して一歩を踏み出そう。これからの現代人の必修科目とも言える環境科学の入門書。私たちの未来(2050年)はどうなっているだろう?
第1章 環境問題について思う
第2章 公害について―環境科学の基礎知識1
第3章 生物とはなにか―環境科学の基礎知識2
第4章 今世紀最大の環境問題、地球温暖化
第5章 未来を予測して対策する
第6章 幻想を捨てて学ぼう―環境対策のこころがまえ
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