ほんとはこわい「やさしさ社会」
もっと気楽にいこう!
「やさしさ」「楽しさ」が善いとされ、人間関係のルールである現代社会。それがもたらす「しんどさ」「こわさ」をなくし、もっと気楽に生きるための智恵を探る。
「やさしさ」「楽しさ」が無条件に善いとされ、人間関係のルールである現代社会。それがもたらす「しんどさ」「こわさ」をなくし、もっと気楽に生きるための智恵を探る。
第1章 やさしさを最優先する社会(やさしいきびしさ・きびしいやさしさ
治療としてのやさしさ・予防としてのやさしさ
実効性のあるルールとしてのやさしさ)
第2章 きびしいやさしさの特徴(敬意の過大評価・修復の過小評価
対等性の原則)
第3章 どうしてやさしさルールはきびしくなったのか?(人生の自己目的化
楽しさ至上主義
能力開発への情熱
仲間うちでやさしさルールがきびしくなった理由)
第4章 やさしさ社会のこわさ(こわいひとびと
伝わらないやさしさ
やさしさとかげぐち
思いやりの落差拡大と暴力)
第5章 気楽なやさしさのすすめ(家畜をめざすやさしさ社会は、いいものか?
人生は楽しいことばかりじゃない
やさしさより、気楽さ・気軽さ
攻撃の知恵)
2008.1.25 男性・51歳・会社員
「だまされてはいけない」
タイトルにだまされてはいけない、なかなかどうして難しい本だというのが素直な感想です。
“やさしさ”をキーワードとしつつ、時にそうだそうだと納得しつつ、時にそうかしらと頭をひねりながら、何かドッと疲れた気分です。やさしさ…と同時にストレス、自他との距離感、不安、(未)成熟、ずるさ、弱さ等々、様々な言葉が頭の中でぶちまかれた様な--それが最も正直な気持ちです。
新書にだまされては…重くて、難しくて、でも時にはだまされるのも悪くないと思える一冊でした。
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