*1988年より刊行し好評を博した「ちくま文学の森」(全16巻)から10巻を
選び、装いも新たに文庫版で刊行。
*古今東西の作品からテーマ別に選りすぐった、とっておきのアンソロジー。
*小説はもとより、エッセイ、紀行、戯曲から落語、漫才、浪曲まで、ことば
で表現されたあらゆるジャンルから、おもしろいものだけをセレクト。
*注やルビを充実させ、読みやすいように便宜をはかった。
*安野光雅氏による美しく親しみやすい装画とブックデザイン。
文庫サイズ・本文平均560頁・全10巻
2010年9月上旬第一回発売、1巻・2巻以降、毎月1点ずつ刊行
最良の選者たちが、この上なくしなやかな発想でテーマを定め、ほんとうに面白い話を選び抜いている。まさに「文学の森」と呼ばれるにふさわしい物語群。
さすがモーパッサン、彼の作品を読んでいたら、あるべきところに毛が生えたのだ。妹よ、黒髪の色あせぬ間に、この文薬を読んでくれないか、ここにとりだしたのは、口には苦い悪の華だが、まず恋の痛みに効くはずだ。
ぼくだって文学少年してたことがあるのよ、と証明したくって「文学の森」。青春プレイバックしています。珍味そろえた、グルメ向きのヌーベル・キュイジーヌ。教科書風名物料理でないところが、かっこいいでしょ。
この森はふしぎな森だ。ここを通り抜けると、心はしなやかな強さとイキイキした張りをもち、生きてゆくのがずいぶん楽になる。だから他人に教えてはソンだ。この森のありかは仲間にしか教えまい。他人には秘密だ。
美術館の名画の前には、こんな注意書があるものです。「どうかお手を触れないで下さい!」文学の森の女神たちは、そんな邪悪なことは言わないのではなかろうか。ホラ、ささやきがする。「どうかお手を触れて下さい!」
*解説 ホテル・ヴェリエール 安野光雅
刊行日 2010/09/10 JANコード 9784480427311 定価:本体950円+税
*解説 花はさかりに月はくまなきをのみ見るものかは 安野光雅
刊行日 2010/09/10 JANコード 9784480427328 定価:本体950円+税
*解説 鞍馬天狗と丹下左膳 池内紀
刊行日 2010/10/08 JANコード 9784480427335 定価:本体950円+税
*解説 形容詞「をかし」について──岡新助講師の最後の講義 井上ひさし
刊行日 2010/11/12 JANコード 9784480427342 定価:本体1000円+税
*解説 物語について 森毅
刊行日 2010/12/10 JANコード 9784480427359 定価:本体1000円+税
*解説 なぜ怖がりたがるのか? 池内紀
刊行日 2011/01/08 JANコード 9784480427366 定価:本体1100円+税
*解説 文学強盗の最後の仕事 井上ひさし
刊行日 2011/02/10 JANコード 9784480427373 定価:本体1100円+税
*解説 怠惰について 森毅
刊行日 2011/03/09 JANコード 9784480427380 定価:本体1100円+税
*解説 賭けについて 森毅
刊行日 2011/4/8 JANコード 9784480427397 定価:本体1200円+税
*解説 「空想犯」の顛末と弁明 安野光雅
刊行日 2011/5/12 JANコード 9784480427403 定価:本体1200円+税
( )内は訳者