夏目漱石未完の大作「明暗」。「日本語が亡びる時」の著者が描く「続明暗」2冊同時刊行!!

漱石の最高傑作は「猫」でも「坊っちゃん」でも「こころ」でもない、この未完の大作です。

結婚して間もない津田・お延夫妻の不安定な家庭生活を中心に、清子、小林などの登場人物を巧みに配して展開される醜悪な人間の百鬼夜行…。漱石の死によって未完に終わったが、彼の生涯のテーマである人間のエゴイズムとその克服の問題を、精緻な心理解剖とともに追究した、日本近代文学の最高傑作のひとつといえよう。読書の助けとなる詳細な語注付き。

明暗 夏目漱石著