救いとは何か

森岡 正博 著 , 山折 哲雄

生と死、
そして救い――。

この時代の生と死について、救いについて、人間の幸福について、信仰をもつ宗教学者と、宗教をもたない哲学者が鋭く言葉を交わした、比類なき思考の記録。

救いとは何か
  • シリーズ:
  • 1,650円(税込)
  • Cコード:0300
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2012/03/13
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:224
  • ISBN:978-4-480-01540-2
  • JANコード:9784480015402
森岡 正博
森岡 正博

モリオカ マサヒロ

1958年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得(倫理学)。現在、大阪府立大学教授。人文諸科学を横断しつつ、自らを棚に上げない思考を展開。生命学の提唱者にして哲学者。著書に『生命学への招待』『生命学に何ができるか』(以上、勁草書房)、『生命観を問いなおす』(ちくま新書)、『宗教なき時代を生きるために』『増補決定版・脳死の人』(以上、法藏館)、『無痛文明論』『生命学をひらく』(トランスビュー)、『草食系男子の恋愛学』(メディアファクトリー)、『生者と死者をつなぐ』(春秋社)などがある。

山折 哲雄
山折 哲雄

ヤマオリ テツオ

一九三一年生まれ。東北大学文学部印度哲学科卒業。国立歴史民俗博物館教授、国際日本文化研究センター教授、同センター所長などを歴任。宗教学者。著書に『さまよえる日本宗教』(中公叢書)、『近代日本人の宗教意識』(岩波現代文庫)、『空海の企て』(角川選書)、『親鸞をよむ』(岩波新書)、『愛欲の精神史』(角川ソフィア文庫)、『往生の極意』(太田出版)、『「始末」ということ』(角川oneテーマ21)、『信ずる宗教、感ずる宗教』(中央公論新社)ほか多数。

この本の内容

いま、この時代にあって「救い」とは何か、果たしてそれは可能なのか?この世に生をうけ、やがては死にゆくことを、どう受け止めればいいのか?信仰をもつ宗教学者と、宗教をもたない哲学者が、こうした根本問題をめぐり、鋭く言葉を交わす。「世界全体の幸福」と「個人の幸福」、親鸞の「一人」の思想、宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』など話題は多岐にわたり、問いが深められていく。この時代の「生と死」について、透徹した視座を提供する対話の記録である。

この本の目次

第1章 「殺すな」の思想を問う(ある少年の問い
「殺すな」の思想と近代 ほか)
第2章 魂、そして死について(「一人」という問題
親鸞の「一人」 ほか)
第3章 限りある命をどう生きるか(命のイメージ
手を合わせる理由 ほか)
第4章 「個人の幸福」と「全体の幸福」(宮澤賢治の幸福論
「なめとこ山の熊」の二つの死 ほか)
第5章 救いとは何か(「人は死んでも消えてしまわない」
天地万物に命が宿る ほか)

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