新・風景論 ─哲学的考察

清水 真木

なぜ「美しい風景」にスマホのレンズを向けるのか? 風景を眺めるとは何をすることなのか? 西洋精神史をたどり、本当の意味における風景の経験をひらく。

新・風景論 ─哲学的考察
  • シリーズ:
  • 1,650円(税込)
  • Cコード:0310
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2017/08/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:224
  • ISBN:978-4-480-01653-9
  • JANコード:9784480016539
清水 真木
清水 真木

シミズ マキ

1968年生れ。明治大学商学部教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。哲学、哲学史専攻。主な著書に、『忘れられた哲学者 土田杏村と文化への問い』『友情を疑う 親しさという牢獄』(いずれも中公新書)、『これが「教養」だ』(新潮新書)、『知の教科書 ニーチェ』(講談社選書メチエ)、『岐路に立つニーチェ 二つのペシミズムの間で』(法政大学出版局)などがある。

この本の内容

川越、祇園、白川郷…。不自然なまでに「和風」に統一された風景。その実態は、本当の意味における風景の経験を閉ざす「和風テーマパーク」にすぎない。本書では、「風景を眺めるとは何をすることなのか?」という問いを、西洋精神史をたどりながら、哲学的な観点から考える。美しいだけの絶景を求めていても、風景の秘密には到達できない。風景に出会い、風景の秘密に到達する道をひらく。

この本の目次

第1章 風景の「日本的」性格を再定義する
第2章 「絶景の美学」の系譜学(第一段階:landscapeという名詞が作られる
第二段階:picturesqueという形容詞が作られる
第三段階:イギリス風景式庭園が誕生する
第四段階:風景の観念が生れる
第五段階:風景論の過激派が登場する
第六段階:ピクチャレスクの反作用的性格が顕著になる)
第3章 「閉じた庭」あるいは「楽園」としての絶景
第4章 地平だったもの

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