ぼくは12歳

岡 真史 著 , 高 史明 編集 , 岡 百合子 編集

12歳で自ら命を断った少年は、死の直前まで詩を書き綴っていた。――新たに読者と両親との感動の往復書簡を収録した決定版。
【解説: 高史明 】

ぼくは12歳
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 定価:本体640円+税
  • Cコード:0192
  • 整理番号:お-1-1
  • 刊行日: 1985/12/04
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-02029-1
  • JANコード:9784480020291

この本の内容

ある夏の夕暮、ひとりの少年が大空に身を投げた。少年は、美しい、謎にみちた詩を残していた。「ぼくは/うちゅうじんだ/また/土のそこから/じかんの/ながれにそって/ぼくを/よぶこえがする」青春一歩前で死を選ばせたものは何か。「ひとり/ただ/くずれさるのをまつだけ…」謎はとけない。多くの人びとに深い感動をよんだ詩集に、今回新たに少年死後の、両親と読者との往復書簡を併収し、決定版とした。

この本の目次

ぼくは12歳(小学六年の晩秋より(一九七四〜七五年)
中学生になる前、春の休みに(一九七五年) ほか)
作文・読書感想文―小学二年より中学一年まで(一九七〇〜七五年)(二年生になって
ぼくのかんがえたのりもの ほか)
悲しみの中から(同行三人(岡百合子)
あとがきとして(高史明))
未知の若い人々と(佐々木香里さんの手紙
佐々木香里さんの第二信 ほか)

読者の感想

2014.9.10 やすらぎと絶望

この書に出会ったのはなんとすごい奇遇なのでしょう。
真史くんの生も死も、まるで、もうひとりの私自身のように感じました。


子どもの世界にも大人の世界にも存在する共通した哀を12才で感じ取り、詩のすべての言葉から染みて出てきます。私は40を過ぎていますが、心は真史くんと同じ12才のまま、大人らしくなれないでいますが、12才の真史くんは本当の大人たちよりも大人らしく生きていたのかもしれません。
もしくは真の哀しみを知っていたのかもしれません。
今の私にはとても大きな存在となりました。亡くなっているからこそ、哀を共感してしまいます。もうひとりの私自身が抱く死への願望について真史くんだけが理解してくれるかもしれないと思うからです。
この詩に本当に出会えて嬉しかったです。

2008.4.04 あきんど

この詩集、読みました。ぼくは、42歳で、初めて読んだんですが、この詩に、インスパイアされて、詩を考えました。以下に詩を書きます。



 ぼくは42歳。

 岡真史氏の詩を読んだ。
 彼が、生きていれば、
 僕より3つ上の45歳だ。


 ぼくは、42歳になって、
 やっと、何とか、争えるような、
 詩を書く事が出来るようになった。


 ぼくは42歳。
 でも、テレビ番組でやっていた、
 IQを調べるやつを、やったら、
 小学校5年生レベルだった。


 でも、ぼくは、そんなレベルのIQで、
 社会人として戦っている。

 
 もし、彼が、今、生きていれば、
 もの凄い詩を書くのだろうか?

 でも、そんな事は、想像するだけ無駄な事だ!


 もし、僕が、今、小学校5年生だったら、
 「天才的詩人、現れる。」なんて、
 ニュースになるだろうか?

 でも、そんな事は、想像するだけ無駄な事だ!


 どんな事を想像したって、
 42歳だっていう事は、変わらない。

 今の自分で、生きて行くしか方法は、ない。


 そんな42歳のぼくは、
 ちょっと、不謹慎なジョークを考えた。

 それは、「120歳で自殺がしたい。」という事だ。
 長生きが、流行っているらしい。
 それに、自殺も流行っているらしい。
 ミーハーな、ぼくは、どっちもやってみたいのだ。
 だから、まず、120歳までは、
 健康に気を付けて、
 規則正しい生活をしていくのだ。
 そして、ピンピンの体で、自殺をするのだ。

 この詩が、遺書になるなんて事は、絶対にない。
 なぜならば、
 ぼくは、
 じぶんじしんだから。

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