過激にして愛嬌あり ─宮武外骨と「滑稽新聞」

社会の不正に過激な筆誅を加え、誌面上では愛嬌ある遊び趣味に徹した、明治末期の異色雑誌「滑稽新聞」の闘いの軌跡。

過激にして愛嬌あり ─宮武外骨と「滑稽新聞」
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 726円(税込)
  • Cコード:0100
  • 整理番号:よ-7-1
  • 刊行日: 1992/04/22
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:352
  • ISBN:4-480-02610-X
  • JANコード:9784480026101

この本の内容

明治34年1月、宮武外骨は“過激にして愛嬌ある”雑誌「滑稽新聞」を大阪で創刊した。外骨は、警察官・役人・政治家などの腐敗を暴露し、ユスリ新聞・インチキ広告に筆誅を加え、誌面上で遊びの限りを尽くすといった滑稽趣味をふんだんに盛り込んだ。この雑誌では、本人の入獄二回、関係者の入獄三回、罰金刑十三回、発行停止4回、発行禁止といって華々しい筆禍の歴史を残して、明治41年10月「自殺号」を出してその幕をおろした。

この本の目次

1 あわれなはいを食う野蜘蛛―インチキ売薬「肺労散」
2 肝癪を経とし色気を緯とす―「滑稽新聞」創刊
3 照る日もあれば曇る日もあり―官吏侮辱罪事件
4 撞かぬ鐘を征露軍備の大砲に―日露開戦と「桧可斬」
5 余は入獄の決心を堅めたり―荻警視収賄事件
6 敢て問う、役人か悪人か―“賂軍”とのたたかい
7 刺客の出ん事を望む者あり一日露講和条約
8 久し振りだ一喧嘩やって見ようか―「大阪平民新聞」創刊
9 本誌ここに潔く自殺を遂げる―「滑稽新聞」自殺号

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