日本の隠遁者たち

饗庭 孝男

西行、長明、兼好、芭蕉、山頭火、放哉…。並はずれた才能を持ちながら俗世を疎んじ隠に籠る人々の心の軌跡とその研ぎすまされた感性を辿り、日本人の心の源流に迫る。

日本の隠遁者たち
  • シリーズ:ちくま新書
  • 726円(税込)
  • Cコード:0295
  • 整理番号:231
  • 刊行日: 2000/01/19
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:208
  • ISBN:4-480-05831-1
  • JANコード:9784480058317

この本の内容

ひとは、生まれてから死ぬまで他人とのかかわりにおいて生きている。しかしそれが時にはわずらわしくもあり、また時には人恋しくもなる。並はずれた才能を持ちながら世を疎み、心の葛藤を自然を愛でることと孤独に耐えることで癒しながら生きた中世以来の隠遁者たち、西行法師、鴨長明、吉田兼好、松尾芭蕉、種田山頭火、尾崎放哉らの研ぎ澄まされた感性の表現から、われわれ現代人は何を感じとり、受け継ぐことができるのか。日本人の心の系譜を読み解く力作。

この本の目次

第1章 出家遁世のかたち
第2章 能因と西行
第3章 長明と兼好
第4章 芭蕉
第5章 山頭火と放哉
第6章 日本的共同体の中の出家

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