文士の生きかた

大村 彦次郎

かつて日本の文壇にいた文士たち。特有のモラルや美意識をもって、思いきり野放図に生きた十三人の人生の裏表や喜怒哀楽を描いて、芸術と実生活の関係に迫る。

文士の生きかた
  • シリーズ:ちくま新書
  • 770円(税込)
  • Cコード:0290
  • 整理番号:438
  • 刊行日: 2003/10/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:224
  • ISBN:4-480-06138-X
  • JANコード:9784480061386
大村 彦次郎
大村 彦次郎

オオムラ ヒコジロウ

1933年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部・文学部卒業後、講談社入社。「小説現代」「群像」編集長を経て、文芸出版部長、文芸局長、取締役を務める。著書に『文壇うたかた物語』『文壇栄華物語』『文壇挽歌物語』『ある文藝編集者の一生』『文士の生きかた』『時代小説盛衰史』『文士のいる風景』『万太郎 松太郎 正太郎』(いずれも筑摩書房)。『文壇栄華物語』は第18回新田次郎文学賞、『時代小説盛衰史』は第41回長谷川伸賞、第19回大衆文学研究賞を受賞。

この本の内容

妻子を捨てて恋人と駆落ちし(嘉村礒多)、三十歳も年下の多情な女に翻弄され(徳田秋声)、逃げた女への執拗な探索行に身をけずり(近松秋江)、自分の創作のためには身近なすべてを犠牲にしてはばからない(葛西善蔵)…そして彼らは数々の名作を生み出した。大正ならびに、昭和の戦前・戦後に活躍した文士の中から、ある種の典型的な十三人をとりあげ、その人生の裏表や喜怒哀楽をそれぞれにさぐってみる。彼らのきわめて野放図な生きかたや、貧乏、病気、死などを通して、“文士とは何か”“人間とは何か”を、あらためて考えずにはいられない。評判の著者“文壇物三部作”に続く、興趣尽きぬドキュメント。

この本の目次

芥川龍之介
葛西善蔵
嘉村礒多
直木三十五
徳田秋声
近松秋江
葉山嘉樹
宇野浩二
久保田万太郎
谷崎潤一郎
高見順
山本周五郎
和田芳恵

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