医学は科学ではない

米山 公啓

臨床現場では全てを〈科学〉で解決できるわけではない。科学的データか患者の声か、その間でジレンマに陥る医療はどこに進むべきなのか? 臨床医学の虚構を暴く一冊。

医学は科学ではない
  • シリーズ:ちくま新書
  • 748円(税込)
  • Cコード:0236
  • 整理番号:572
  • 刊行日: 2005/12/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:208
  • ISBN:4-480-06278-5
  • JANコード:9784480062789
米山 公啓
米山 公啓

ヨネヤマ キミヒロ

1952年山梨県生まれ。聖マリアンナ医科大学卒。看護雑誌の連載を機に、小説、エッセイを執筆。98年に同大学第二内科助教授を辞し、本格的な著作活動に。現在、あきる野市で開業医を続けている。著書に、『医療格差の時代』『認知症は予防できる』(ちくま新書)、『「健康」という病』(集英社新書)、『脳が若返る30の方法』(中経の文庫)、『もの忘れを90%防ぐ法』(知的生き方文庫)など多数。

この本の内容

患者は病気を治すために薬を飲む。医者は病状を良くするために治療をする。その根拠は科学的であると考えられているが、実際には曖昧であることが多い。なぜか。科学的データにもとづく「平均値治療」が奨励されているとはいえ、臨床の現場では、すべてを科学で解決できるとはかぎらないからだ。むしろ、患者のほうが非科学的な治療を望むことも多々ある。科学的データか患者の声か、その狭間でジレンマに陥る医療は、進むべき道をどこに探したらよいのか?本書では、現場の生々しい本音を紹介しながら、臨床医学の虚構を暴く。医の根源を見つめ、科学的根拠も経験も踏まえた、よりよい医療を模索する試み。

この本の目次

第1章 統計学が医学なのか
第2章 医学は芸術であった
第3章 医者は科学的根拠で治療しているか
第4章 人間的だからこそ科学ではない
第5章 医学を科学と誤解する人たち
第6章 患者は医療に何を求めるのか
第7章 健康食品と代替医療
第8章 医学をどう考えるべきか

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