解離性障害  ─「うしろに誰かいる」の精神病理

柴山 雅俊

あなたの彼女にこんな徴候は
ありませんか?

「うしろに誰かいる」という感覚を訴える人たちがいる。高じると自傷行為や自殺を図ったり、多重人格が発症することもある。昨今の解離の症状と治療を解説する。

解離性障害  ─「うしろに誰かいる」の精神病理
  • シリーズ:ちくま新書
  • 880円(税込)
  • Cコード:0211
  • 整理番号:677
  • 刊行日: 2007/09/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:224
  • ISBN:978-4-480-06383-0
  • JANコード:9784480063830
柴山 雅俊
柴山 雅俊

シバヤマ マサトシ

1953年愛知県生まれ。東京大学医学部卒業。精神病理学専攻。虎の門病院精神科医長を経て、現在、東京大学精神神経科講師。医学博士。最近は解離性障害に関心を持ち、100例を超える豊富な臨床経験から、外国直輸入ではない独自の病態理解と治療に没頭している。共著に『気分障害と類縁反応』『臨床精神医学講座 気分障害』(ともに中山書店)、『精神科――専門医にきく最新の臨床』(中外医学社)、『児童期精神障害』『症候からみた精神医学』(ともにメジカルビュー社)、『TEXT精神医学』(南山堂)他。

この本の内容

「うしろに誰かいる」という感覚を、頻繁に訴える人たちがいる。また、かれらは同時に、体外離脱や「霊」体験があるといった共通点をもつ。このような症状が高じると、リストカットや大量服薬をして、精神科を訪れることになる。さらに高じると、解離性同一性障害(多重人格)とよばれ、ときに暴力的にもなる。本書では、現代日本の解離の姿を、具体的な症例をあげて描き、寛解に至る道筋を照らし出す。

この本の目次

第1章 解離性障害とはどういうものか
第2章 解離以前の体験
第3章 彼女たち(彼ら)はどのように感じているか―解離の主観的体験
第4章 解離の構造
第5章 外傷体験は解離にどのような影響を与えるか
第6章 解離の周辺
第7章 解離とこころ―宮沢賢治の体験世界
第8章 解離への治療的接近

読者の感想

2009.5.23 shibazakikeiko

本がぼろぼろになるまで、何度もよみました。目からうろこが落ちる感じだった。今までの自分の生きずらさ、自分が自分でない気がする。自分を信じることができない。世の中が歪んで見える。幻聴幻覚、死にそうな程辛い毎日、先生の本が一筋の光を与えてくれたといっても過言ではありません。一人でもこの病に悩んでる人がいたら読ませてあげたい希望の書です。

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