夢の原子力 ─Atoms for Dream

吉見 俊哉

私たちの夢は、
モンスターを生んだ。

戦後日本は、どのように原子力を受け入れたのか。核戦争の「恐怖」から成長の「希望」へと転換する軌跡を、緻密な歴史分析から、ダイナミックに抉り出す。

夢の原子力 ─Atoms for Dream
  • シリーズ:ちくま新書
  • 定価:本体900円+税
  • Cコード:0295
  • 整理番号:971
  • 刊行日: 2012/08/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:304
  • ISBN:978-4-480-06676-3
  • JANコード:9784480066763
吉見 俊哉
吉見 俊哉

ヨシミ シュンヤ

1957年東京都生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学大学院情報学環教授。専攻は、社会学・文化研究。主要著書に『都市のドラマトゥルギー』『「声」の資本主義』(河出文庫)、「メディア文化論」(有斐閣)、『カルチュラル・スタディーズ』(岩波書店)、『博覧会の政治学』『万博と戦後日本』(以上、講談社学術文庫)、『ポスト戦後社会』『親米と反米』『大学とは何か』(以上、岩波新書)、『天皇とアメリカ』(集英社新書、テッサ・モーリス―スズキとの共著)など多数。

この本の内容

二〇一一年三月一一日の原発事故の拡大で、私たちの「豊かな戦後」の終焉は決定的となった。この事件は、私たちが求めてきた経済成長の帰結として生じた事件である。戦後日本において、原子力はいつしか被爆の「恐怖」から成長の「希望」の対象へと変容し、夢と平和の象徴として受け入れられていく。大衆の日常と社会意識は、いかにしてこの明るい未来のスペクタクルを欲望し、受容したのだろうか?戦後日本の核受容を、「原子力的な陽光」の冷戦期から「放射能の雨」のポスト冷戦期への変遷の中にさぐる。

この本の目次

序章 放射能の雨アメリカの傘
第1章 電力という夢―革命と資本のあいだ(革命としての電気
電力を飼いならす
総力戦と発電国家)
第2章 原爆から原子力博へ(人類永遠の平和と繁栄へ
列島をめぐる原子力博
ヒロシマと原子力博
冷戦体制と「原子力の夢」)
第3章 ゴジラの戦後アトムの未来(原水爆と大衆的想像力
記憶としてのゴジラ
ゴジラの変貌とアトムの予言)
終章 原子力という冷戦の夢

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