インフラの呪縛 ─公共事業はなぜ迷走するのか
無駄? 必要?成長を支えた鉄道、橋、ダム、道路を徹底検証
公共事業はいつの時代も政治に翻弄されてきた。道路、ダム、鉄道――国の根幹をなすインフラ形成の歴史を追い、日本のあるべき姿を問う。もう善悪では語れない!
- シリーズ:ちくま新書
- 968円(税込)
- Cコード:0251
- 整理番号:1063
- 刊行日:
2014/03/05
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:288
- ISBN:978-4-480-06771-5
- JANコード:9784480067715
- 在庫 ×
戦後、経済発展のため、道路、ダム、鉄道、橋といったインフラ整備が闇雲に進められた。しかし、バブル崩壊後、その反動で公共事業は利権や腐敗の温床として「悪」と痛罵される。一方で、それらは老朽化し崩壊の危機にあり、早い対処が求められている。なぜ、インフラに関する議論は迷走してきたのか?一体、日本の公共事業はどうあるべきなのか?様々な証言をもとにして、日本の骨格をつくり上げたその歴史を読み解き、問題点を明確にする一冊。
第1章 生死をかけたダムをめぐる攻防(大規模災害が毎年続く呪われた戦後一五年間
内務省の官僚答弁から言質を引き出せ ほか)
第2章 日本を造った道路の運命(東条英機が却下した壮大な道路計画
五〇年までは道路は壊滅状態 ほか)
第3章 鉄道は希望か、悪夢か?(公益性と収益性の狭間で
発進時から人員過剰だった国鉄 ほか)
第4章 公共事業叩きへの反動(なぜ「談合」はまかり通るのか
予算委員会に提出された割り振り表 ほか)
第5章 インフラ危機をチャンスに(住民を混乱させる中間貯蔵施設
分断される地域 ほか)
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