ピカソ 剽窃の論理

高階 秀爾

過去の画家たちの作品を独自に変容させ自らの作品とした天才画家ピカソ。その表現を徹底的に解明し、創造の本質に迫る碩学の書。
【解説: 大岡信 】

ピカソ 剽窃の論理
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,375円(税込)
  • Cコード:0171
  • 整理番号:タ-6-2
  • 刊行日: 1995/01/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:4-480-08178-X
  • JANコード:9784480081780
高階 秀爾
高階 秀爾

タカシナ シュウジ

高階 秀爾(たかしな・しゅうじ):1932年、東京生まれ。東京大学教養学部卒業。1954ー59年、フランス政府招聘留学生として渡仏。国立西洋美術館館長、日本芸術院院長、大原美術館館長を歴任。現在、東京大学名誉教授、日本芸術院院長。専門はルネサンス以降の西洋美術史であるが、日本美術、西洋の文学・精神史についての造詣も深い。長年にわたり、広く日本のさまざまな美術史のシーンを牽引してきた。主著に『ルネッサンスの光と闇』(中公文庫、芸術選奨)、『名画を見る眼』(岩波新書)、『日本人にとって美しさとは何か』『ヨーロッパ近代芸術論』(以上、筑摩書房)、『近代絵画史』(中公新書)など。エドガー・ウィント『芸術の狂気』、ケネス・クラーク『ザ・ヌード』など翻訳も数多く手がける。

この本の内容

20世紀最大の画家パブロ・ピカソ。レンブラント、エル・グレコ、ベラスケス、マネなど、過去の多くの作品に触発されたピカソは、それらを独自に消化し、自らの作品としてまったく新たに開花させた。絵画のデーモンにとり憑かれた天才は美術史といかなる対話を交わしたのだろうか?稀代の画家・ピカソの創造性・人間性の本質を浮き彫りにする。

この本の目次

第1章 孤独の画家
第2章 モンマルトル
第3章 宮廷の侍女たち
第4章 ゲルマンの誘惑
第5章 ラテン精神の伝統
第6章 戦争と平和
第7章 草上の昼餐
第8章 サビニの女たちの掠奪
第9章 画家とモデル
終章 ピカソ芸術の本質

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