漫画原論

四方田 犬彦

風船、コマ、速度の表象、黒と白の意味とは? 映画でも絵画でも小説でもない「漫画」を形作る文法とは何なのか。漫画批評の原点となる一冊。

漫画原論
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,320円(税込)
  • Cコード:0179
  • 整理番号:ヨ-6-1
  • 刊行日: 1999/04/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:400
  • ISBN:978-4-480-08478-1
  • JANコード:9784480084781
四方田 犬彦
四方田 犬彦

ヨモタ イヌヒコ

四方田 犬彦(よもた・いぬひこ):1953年生まれ。批評家・エッセイスト・詩人。著作に『見ることの塩』(河出文庫)、翻訳に『パゾリーニ詩集』(みすず書房)がある。

この本の内容

漫画を漫画たらしめている内的法則とは何だろうか。いかなる約束事が漫画を絵画や小説、映画とたがわせ、アニメーションやイラストレーションといった隣接ジャンルと異なったものに仕立てあげているのか。物語の内容をひとまずおいて、物理的に漫画を築きあげている線(ふき出しやコマの配分、速度の表象など)と色彩(黒と白、色の有無)などを通して漫画を論じ、漫画を形作る「文法」とは何であるかを考える。戦後から現在までの作品を分析した漫画表現論。

この本の目次

映画の隣人
画面の成立
運動の分割
コマの配分
コマの逸脱
速度の表象
瞬間の変身
紙の幻術
風船と主体
風船の諸相〔ほか〕

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