貴種と転生・中上健次

四方田 犬彦

彼が遺した厖大なる言葉を、物語の矛盾なき体系として了解すること――13年を費やして完結した中上健次への批評的オマージュ。

貴種と転生・中上健次
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 定価:本体1,500円+税
  • Cコード:0195
  • 整理番号:ヨ-6-2
  • 刊行日: 2001/07/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:464
  • ISBN:4-480-08639-0
  • JANコード:9784480086396
四方田 犬彦
四方田 犬彦

ヨモタ イヌヒコ

1953年生まれ。東京大学にて宗教学を、同大学院にて比較文学を専攻。映画と言語芸術を中心に、料理から漫画まで文化現象を批評。アジア映画関係の著書に『電影風雲』『怪奇映画天国アジア』『アジア映画の大衆的想像力』などがある。詩集に『わが煉獄』小説に『すべての鳥を放つ』、翻訳に『パゾリーニ詩集』がある。伊藤整文学賞、桑原武夫学芸賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞多数。

この本の内容

『岬』『枯木灘』『千年の愉楽』『奇跡』『讃歌』『軽蔑』…旺盛な生成と破壊、変化と転生の末に、永遠に中断された中上健次の物語。「筆者が前提としたことはただひとつ、中上のテクストを矛盾なき体系として了解するということであった。彼が遺した厖大なる言葉を、その放棄中断も含めて厳密に読解の対象とすることが、求められている」。「中上との出会いが、わたしにおける書くことの始まりに決定的な意味をもっていた」という著者が、13年の歳月をかけて彼の作品宇宙を追跡しきった渾身の作家論=物語論。

この本の目次

第1章 五衰の悦び
第2章 異界の変容
第3章 偽史と情熱
第4章 貴種の終焉
第5章 彷徨する兄弟
第6章 この路地の最後の者
第7章 重力の秋
補遺(一番はじめの出来事
声と文様
中上健次の生涯)

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