中世の星の下で
中世ヨーロッパの庶民の暮らしを具体的、克明に描き、その歓びと涙、人と人との絆、深層意識を解き明かした中世史研究の傑作。
【解説: 網野善彦 】
遠くヨーロッパ中世、市井の人びとは何を思い、どのように暮らしていたのだろうか。本書から聞こえてくるのは、たとえば石、星、橋、暦、鐘、あるいは驢馬、狼など、人びとの日常生活をとりまく具体的な“もの”との間にかわされた交感の遠いこだまである。兄弟団、賎民、ユダヤ人、煙突掃除人など被差別者へ向けられた著者の温かい眼差しを通して見えてくるのは、彼らの間の強い絆である。「民衆史を中心に据えた社会史」探究の軌跡は、私たちの社会を照らし出す鏡ともなっている。ヨーロッパ中世史研究の泰斗が遺した、珠玉の論集。
1 中世のくらし(私の旅 中世の旅
石をめぐる中世の人々
中世の星の下で ほか)
2 人と人を結ぶ絆(現代に生きる中世市民意識
ブルーマンデーの起源について
中世賎民身分の成立について ほか)
3 歴史学を支えるもの(ひとつの言葉
文化の底流にあるもの
知的探究の喜びとわが国の学問 ほか)
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