英米哲学史講義
ロックやヒュームらの経験論は、いかにして功利主義、プラグマティズム、そして現代の正義論や分析哲学へと連なるのか。その歴史的展開を一望する。
英米哲学の諸潮流は、「経験」を基盤に据えるという発想に導かれている。それは、ロックやヒュームらの「経験論」を共通の源泉とするためだ―。ベンサム、J.S.ミルに発する「功利主義」。フレーゲとラッセルを先駆に、ウィトゲンシュタイン、クワインをへて現代に連なる「分析哲学」。パースが提唱しアメリカを体現する思想となった「プラグマティズム」。そして、ロールズやノージックらの「正義論」。本書は、こうした英語圏の哲学的系譜を、経験論を基点として一望のもとに描き出す。主要哲学のつながりを明快にとらえる、入門書決定版!
経験論の源流
ロック哲学の衝撃
ロックの所有権論
ジョージ・バークリの非物質論
ヒュームの因果批判
ベンサムの思想
ミルと功利主義
論理実証主義と言語分析
論理学の展開
ウィトゲンシュタインの出現
現代の功利主義
プラグマティズムから現代正義論へ
帰納の謎
自然主義の興隆
認識の不確実性
ベイズ主義の展開
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