日本の経済統制 ─戦時・戦後の経験と教訓

中村 隆英

戦時中から戦後にかけて経済への国家統制とはどのようなものであったのか。その歴史と内包する論理を実体験とともに明らかにした名著。解説_岡崎哲二

日本の経済統制 ─戦時・戦後の経験と教訓
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0133
  • 整理番号:ナ-26-1
  • 刊行日: 2017/06/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-09804-7
  • JANコード:9784480098047
中村 隆英
中村 隆英

ナカムラ タカフサ

1925─2013年。東京に生まれる。1952年、東京大学経済学部卒業。東京大学教授、お茶の水女子大学教授、東洋英和女学院大学教授を歴任。東京大学名誉教授。著書に、『現代の日本経済』『日本経済』『明治大正期の経済』(東京大学出版会)、『戦後日本経済』(筑摩書房)、『戦前期日本経済成長の分析』(岩波書店)、『昭和恐慌と経済政策』(講談社学術文庫)、『昭和経済史』(岩波現代文庫)、『昭和史』(東洋経済新報社、大佛次郎賞、英訳版は日本学士院賞)など。

この本の内容

統制とは、市場の価格機構に何らかの方法で干渉し、その機能を制限することである。日本における経済統制は、世界恐慌による危機的状況への企業の自主対応から生まれた。やがて、日中戦争(日華事変)の勃発、太平洋戦争への突入と戦争が全面化するにつれ、性格を変貌させていく。国家による軍需生産への集中とそれ以外の生産物への介入拡大という、統制が統制を呼ぶ事態のなか、破局へと突き進む日本―。昭和12年(1937)から昭和25年(1950)までの国家統制時代を中心に、名著『昭和史』の著者が経済の動きについて全体像を提示する。戦後の出発を決定づけた戦時中の経験とは何であり、現代に何を教えるのか。

この本の目次

プロローグ 「統制」の経験
1 恐慌と統制
2 日華事変と全面統制の開始
3 太平洋戦争前夜の日本経済
4 太平洋戦争下の統制
5 戦後の経済統制
エピローグ 石油二法の問題点

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