源氏物語 第六巻 宿木〜夢浮橋
男の欲望に翻弄された末、
女は自分に向き合った
中の君を得た匂宮と、大君が忘れられない薫の前に現れた浮舟。二人の貴公子に翻弄された女が選んだ道とは。物語のラストには深い余韻が漂う。
中の君は匂宮と結ばれ二条院に迎えられるが、匂宮はほどなく右大臣家の婿となる。一方死んだ大君を忘れられない薫は、中の君に面影を求めて迫るが、かわされる。そんな二人の前に現れた、中の君の異母妹・浮舟。二人の貴公子の欲望に翻弄される浮舟が、絶望の果てに選んだ道は…コミュニケーションがうまくできない男と女。長い物語の最後はあまりに唐突ながら、深い余韻を残す。
宿木
東屋
浮舟
蜻蛉
手習
夢浮橋
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