三題噺

加藤 周一

丈山の日常、
一休の官能、
仲基の知

丈山の処世、一休の官能、仲基の知性……著者自らの人生のテーマに深くかかわる三人の人生の断面を見事に描いた意欲的創作集。
【解説: 鷲巣力 】

三題噺
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 858円(税込)
  • Cコード:0193
  • 整理番号:か-51-2
  • 刊行日: 2010/01/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-42671-0
  • JANコード:9784480426710
加藤 周一
加藤 周一

カトウ シュウイチ

1919―2008年。東京生まれ。東京帝国大学医学部卒。早くからヨーロッパ文学や日本の古典文学を読む。戦後、多彩な執筆活動を展開。中村真一郎・福永武彦と『一九四六・文学的考察』『マチネ・ポエティク詩集』などを刊行。その他、『芸術論集』『羊の歌』(正・続)『夕陽妄語』『日本文学史序説』(上・下)『言葉と戦車を見すえて』など多くの著書があり、『加藤周一著作集』(全24巻)に集大成されている。つねに広い視野に立って、文明批評を展開。カナダのブリティッシュ・コロンビア大学をはじめ、ドイツ、イギリス、アメリカ、スイス、イタリアの大学や、上智大学、立命館大学などで教鞭をとる。2004年、平和憲法擁護の「九条の会」の呼び掛け人となる。

この本の内容

官を辞して三十余年、日々の暮しの工夫に徹した石川丈山の処世、僧侶の身ながら森女との生を積極的にすすんだ一休宗純、『翁の文』『出定後語』を著し、儒教・仏教・神道を批判した江戸の学者富永仲基の知性…それぞれに日常的・官能的・知的に徹した三人の人生の断面を鋭く切りとり、自らの人生のテーマと共に描いた意欲的創作集。文庫化にあたり「二人一休」、湯川秀樹氏との対談「言に人あり」を新たに収録。

この本の目次

詩仙堂志
狂雲森春雨
仲基後語
二人一休
対談 言に人あり―湯川秀樹氏と

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