北一輝論

松本 清張

ヤヌスのような「革命家」の肖像

2・26事件に連座して処刑され、多くの議論を呼んできた異色の思想家の生涯と思想を、久野収との巻末対談も交えて検証する。
【解説: 筒井清忠 】

北一輝論
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,210円(税込)
  • Cコード:0123
  • 整理番号:ま-35-6
  • 刊行日: 2010/02/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:416
  • ISBN:978-4-480-42682-6
  • JANコード:9784480426826
松本 清張
松本 清張

マツモト セイチョウ

1909〜92年。福岡県生まれ。1928年、印刷所に見習いとして就職する。1950年「西郷札」を発表し、53年「或る「小倉日記」伝」で芥川賞を受賞する。1956年、20年近く勤めた朝日新聞社を退社。社会派推理小説ブームのきっかけとなった「点と線」を発表し、一方で「日本の黒い霧」「昭和史発掘」などの歴史評論を精力的に執筆した。吉川英治文学賞、朝日賞、菊池寛賞、NHK放送文化賞などを受賞。(写真提供 文藝春秋)

この本の内容

北一輝は1883年、新潟県佐渡島に生まれ、2・26事件に連座して1937年、処刑された。外見的には社会主義者として出発し、国家主義を掲げて非業の最期を遂げた異色の思想家として語られるが、その思想の実体についてはなお多くの論議を呼んでいる。『昭和史発掘』を通じて2・26事件の全体像を精密に描き出した著者が、ヤヌスのような「革命家」の肖像を浮き彫りにする。

この本の目次

1 北一輝解釈と時代背景
2 「国体論」の粉本
3 史的「乱臣賊子」論
4 明治天皇と天智天皇
5 「改造法案」の自注
6 その行動軌跡の示すもの
7 北一輝と西田税
8 決行前後
9 断罪の論理
対談 ある国家主義者の原像(久野収・松本清張)

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