南の島に雪が降る

加東 大介

ジャングルの戦場で
生まれた劇場が
兵士たちの心をふるわせた。

招集された俳優加東はニューギニアで死の淵をさまよう兵士たちを鼓舞するための劇団づくりを命じられる。感動の記録文学。

南の島に雪が降る
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 968円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:か-24-2
  • 刊行日: 2015/03/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:336
  • ISBN:978-4-480-43265-0
  • JANコード:9784480432650
加東 大介
加東 大介

カトウ ダイスケ

俳優。本名、加藤徳之助。明治44年東京浅草生まれ。東京府立七中を経て、昭和4年に二代目市川左団次の門に入り、市川莚司を名乗る。昭和7年前進座に入座。18年衛生伍長として応召、21年に復員。戦後は舞台、映画、テレビで活躍した。昭和50年没。

この本の内容

昭和18年10月、俳優加東大介は大阪中座の楽屋で召集を受け、ニユーギニア戦線へ向かった。日本側の敗色すでに濃いジャングル。死の淵をさ迷う兵士たちを鼓舞するために“劇団”づくりを命じられた。―“舞台”に降る「雪」に故国を見た兵士たちは、痩せた胸を激しくふるわせる。感動の記録文学。

この本の目次

四人の演芸グループ
さようなら日本
三味線の功徳
成功した初公演
スター誕生
墓地に建てた劇場
ニセ如月寛多
本格的な稽古
別れの「そうらん節」
マノクワリ歌舞伎座
演劇分隊の心意気
この次まで生きてくれ
食い気とホーム・シック
南の島に雪が降る
支援全員に見守られて
デザイナー隊長の加入
ワイが女になるんや
蛍の光
七千人の戦友

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