釜ヶ崎から ─貧困と野宿の日本
圧倒的なルポルタージュ
失業した中高年、二十代の若者、DVに脅かされる母子──。野宿者支援に携わってきた著者が、大阪の暗部に肉薄する圧倒的なルポルタージュ
失業した中高年、二十代の若者、夫の暴力に脅かされる母子―。帰る場所を失った多くの人びとが路上生活に追い込まれている。大阪・釜ヶ崎で野宿者支援活動に30年間携わってきた著者が、日本の構造的な歪みが生み出した社会的弱者に寄り添い、彼らが直面している現実を報告する。大阪西成区再開発構想を視野にいれながら、「究極の貧困」を問うルポルタージュ。
文庫版への序―「西成特区構想」以降の釜ヶ崎
はじめに―北海道・九州・東京、その野宿の現場
第1章 不安定就労の極限―80〜90年代の釜ヶ崎と野宿者
第2章 野宿者はどのように生活しているのか
第3章 野宿者襲撃と「ホームレスビジネス」
第4章 野宿者の社会的排除と行政の対応
第5章 女性と若者が野宿になる―変容する野宿問題
第6章 野宿問題の未来へ
文庫版への補章―2008年以降の野宿の状況
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