飛田ホテル

黒岩 重吾

刑期を終えたやくざ者に起きた妻の失踪を追う表題作など、大阪を舞台とする男女の哀しい物語。直木賞作家の傑作短編集が待望の復刊。解説 難波利三

飛田ホテル
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 902円(税込)
  • Cコード:0193
  • 整理番号:く-29-1
  • 刊行日: 2018/02/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:368
  • ISBN:978-4-480-43497-5
  • JANコード:9784480434975
黒岩 重吾
黒岩 重吾

クロイワ ジュウゴ

1924−2003年。大阪市生まれ。同志社大学法学部卒。在学中に学徒動員で満洲に出征、ソ満国境で敗戦を迎える。日本へ帰国後、様々な職業を転々としたあと、59年に「近代説話」の同人となる。60年に『背徳のメス』で直木賞を受賞、金や権力に捉われた人間を描く社会派作家として活躍する。また古代史への関心も深く、80年には歴史小説の『天の川の太陽』で吉川英治文学賞を受賞する。84年からは直木賞の選考委員も務めた。91年紫綬褒章受章、92年菊池寛賞受賞。他の著書に『飛田ホテル』(ちくま文庫)。

この本の内容

社会の落伍者が集まるアパート「飛田ホテル」。刑期を終えたヤクザ者の有池が戻ると待っているはずの妻がいない。有池は妻の足取りを追うが、思いもよらなかった彼女の姿を知ることになる(表題作)。昭和の大阪、光の当たらない暗がりで悲しく交わる男女の情と性。自身も大阪のどん底を経験した直木賞作家が「人間の性」を抉り出す、傑作ミステリ短篇集。

この本の目次

飛田ホテル
口なしの女たち
隠花の露
虹の十字架
夜を旅した女
女蛭

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