白い孤影 ヨコハマメリー

檀原 照和 著 , 都築 響一 解説

白の異装で街頭に立ち続けた一人の街娼。年老いるまで、そのスタイルを貫いた意味とは? 20年を超す取材をもとにメリ−さん伝説の裏側に迫る!

白い孤影 ヨコハマメリー
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 968円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:た-89-1
  • 刊行日: 2018/12/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:352
  • ISBN:978-4-480-43553-8
  • JANコード:9784480435538
檀原 照和
檀原 照和

ダンハラ テルカズ

1970年東京生まれ。ノンフィクション作家。法政大学法学部政治学科にて戦後の横浜市の枠組みをつくった田村明のゼミで学ぶ。舞台活動を経て文筆業へ。著作に『ヴードゥー大全』(夏目書房)、『消えた横浜娼婦たち』(データハウス)。共著に『太平洋戦争―封印された闇の史実』(ミリオン出版)。

都築 響一
都築 響一

ツヅキ キョウイチ

1956年東京生まれ。ポパイ、ブルータス誌の編集を経て、全102巻の現代美術全集『アート・ランダム』(京都書院)を刊行。以来現代美術、建築、写真、デザインなどの分野での執筆・編集活動を続けている。93年『TOKYO STYLE』刊行(京都書院、のちちくま文庫)。96年刊行の『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行』(アスペクト、のちちくま文庫)で、第23回木村伊兵衛賞を受賞。その他『賃貸宇宙UNIVERSE forRENT』(ちくま文庫)、『現代美術場外乱闘』(洋泉社)『珍世界紀行ヨーロッパ編』『夜露死苦現代詩』『珍日本超老伝』(ちくま文庫)『ROADSIDE USA 珍世界紀行アメリカ編』(アスペクト)『東京スナック飲みある記』(ミリオン出版)など著書多数。

この本の内容

港町・横浜の街頭に40年も立ちつづけた白塗りの老女がいた。その光景は、ハマっ子の記憶に鮮烈な印象を残している。なぜ人々は彼女をメリーと呼び、その思い出を語りつづけるのか。背景となった歴史をひもとき、彼女が生まれた地に足を運ぶなど、長期の取材と独自の視点で都市の記憶に斬り込んだ異色ノンフィクション。文庫オリジナル

この本の目次

第1部(ロマンチシズム最後の光芒
メリーさん関連のオーソリティーが会したジャズ・フェスティバル
元次郎さんの自宅で起きたこと ほか)
第2部(老いた体に盛装を
戦前の名物娼婦・メリケンお浜とメリーさんを結ぶ不思議な偶然
生身のメリーさん ほか)
第3部(メリーという名前にまつわる考察
伝説化し語り継がれるようになった四つの背景
将校は実在したのか ほか)

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