好きなのにはワケがある ─宮崎アニメと思春期のこころ
トトロで癒されるのはなぜ?キキはなぜもう一度飛べたの?あの頃の気持ちがわかるかも。
宮崎アニメには思春期を読み解くヒントがいっぱい。物語は、言葉にならない思いを代弁し、子どもから大人への橋渡しをしてくれる。作品に即して思春期を考える。
思春期相談室の現場で、どうしてこんなに宮崎アニメの話が出るのか。そんな疑問から、臨床心理士としてのこの分析は始まった。子どもから大人になるときの、言葉にできないさまざまな想いが、「どうしてそれが好きなのか?」から、スリリングにひもとかれる。
序章 思春期と喪失―『海のトリトン』をてがかりに
第1章 となりのトトロ―世界との一体感に包まれて
第2章 千と千尋の神隠し1―親がブタになったとき
第3章 千と千尋の神隠し2―世界と自分を取り戻す
第4章 もののけ姫と魔女の宅急便―「思春期の呪い」をとく
第5章 ハウルの動く城―私が私でいるために
終章 思春期がもたらすもの
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