炎天

吉村 昭

吉村昭は俳句が好きで熱心に句作に励んでいた。その句は小説の作風とも繋がり、骨太で人間味溢れるものが多い。幻の私家版句集に句とエッセイを増補した決定版。

炎天
  • シリーズ:単行本
  • 1,650円(税込)
  • Cコード:0092
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2009/07/23
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:128
  • ISBN:978-4-480-80421-1
  • JANコード:9784480804211
吉村 昭
吉村 昭

ヨシムラ アキラ

(1927-2006)東京生まれ。学習院大学中退。1966年、『星への旅』により太宰治賞受賞。73年『戦艦武蔵』『関東大震災』などにより菊池寛賞受賞。87年日本芸術院賞受賞、97年より日本芸術院会員。主著に『ふぉん・しいほるとの娘』(吉川英治文学賞)、『破獄』(読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞)、『冷い夏、熱い夏』(毎日芸術賞)、『天狗争乱』(大佛次郎賞)など。

著者に関する情報

追悼・吉村昭[全文を読む]

この本の内容

吉村昭氏は俳句が大好きで、熱心に句作に励んでいた。その句は小説の作風とも繋がり、骨太で人間味溢れるものが多い。幻の私家版句集にその後の句とエッセイを増補した決定版。

この本の目次

俳句エッセイ(理解の範囲
文人俳句は“隠し妻”
句会
私の好きな句
短歌と俳句)
炎天(春


冬・新年)
句会のこと、句集のこと(津村節子)

読者の感想

2009.8.25 宮内則幸

作家吉村昭が、妻で同業の津村節子や知人の編集者、画家たち総勢八人で句会を始めたのは、1977年9月13日のことだった。第一回めの句会には、「鶏頭」「運動会」「月」「蜻蛉」「落鮎」と、秋らしい兼題が並んだという。
 メンバーのなかに俳人の石寒太がいたことから、この句会は「石の会」と名付けられたようだが、石寒太をのぞく七人は俳句はほとんど素人同然で、吉村昭も学生時代に少しは俳文学を学んだ程度で、その頃に作った句が「今日もまた桜の中の遅刻かな」というものだから、いくらその後作家になったにしろ、俳句の程度といえば知れたものであったにちがいない。

 本書は、そんな吉村昭の唯一の句集である。
 句会のメンバーたちが中心となって編まれた吉村の還暦の祝いの句集『炎天』と、その後の句会での作品を「補遺」の形で収め、数編の俳句についてのエッセイが掲載されている。

◆書評全文は「本のブログ ほん☆たす」でご覧頂けます。
http://hontasu.blog49.fc2.com/blog-entry-304.html

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