二十世紀を代表するギリシア系作曲家クセナキスの理論的主著。『音楽と建築』の考察を含みつつ、数学を使った作曲の可能性を徹底的に追究する。待望の邦訳。

ヤニス・クセナキス
クセナキス,ヤニス
1922-2001年。ルーマニア生まれのギリシア系作曲家。アテネ工科大学で建築と数学を学ぶかたわら、ナチスドイツ(第二次世界大戦中)と英国(戦後)の占領軍へのレジスタンス活動を行う。捕縛の危機が及ぶと1947年にパリへ亡命。ル・コルビュジエの建築スタジオに雇われ、ブリュッセル万国博覧会(1958)のフィリップス館の建設などに関わる。一方、メシアンの助言で数学を用いた作曲を始め、代表作として《テルレテクトール》(1965-66)、《ペルセポリス》(1971)、《テトラス》(1983)など。受賞歴は1997年京都賞など多数。

野々村 禎彦
ノノムラ ヨシヒコ
東京生まれ。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。博士(理学)。現在は国立研究開発法人物質・材料研究機構主幹研究員。一方、第1回柴田南雄音楽評論賞奨励賞を受賞し、音楽批評活動を続ける。川崎弘二編著『日本の電子音楽 増補改訂版』(愛育社)、ユリイカ誌『特集:大友良英』(青土社)などに寄稿。

冨永 星
トミナガ ホシ
京都生まれ。京都大学理学部数理科学系卒業。自由の森学園の教員などを経て、現在は翻訳業。マーカス・デュ・ソートイ『素数の音楽』(新潮文庫)、ブライアン・ヘイズ『ベッドルームで群論を』(みすず書房)など訳書多数。
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