菅 直人氏 推薦 本書に書かれた「官邸の真実」を 皆さんに知っていただきたい

宮台真司氏 推薦 原発問題とは技術の社会的制御の問題である。 社会的制御の不全はブレーキの不全と同じだ。 技術的安全対策では解決できない問題の数々。 政権中枢にいた福山氏だけが知る事実がある。 彼が語る脱原発の提言は誰の発言よりも重い。 原発専門家は社会的制御がクリアすべき課題を示せるだけ。 実際にクリアできるかどうかは原発専門家には分からない。 社会的制御のキャパシティは政治文化の問題だからである。 だから原発専門家による原発推進の合唱は越権行為なのだ。 火力と原子力では必要な社会的制御のキャパシティが違う。 残念ながら日本は原発をやめられない社会のままである。 原発をやめるから原発をやめられない社会をやめるへ。 そのために必要な変化は何なのかを福山氏が示してくれた。

著者プロフィール

福山哲郎(ふくやま・てつろう)

1962年生まれ。参議院外交防衛委員長。参議院議員(京都・当選3回)。同志社大学法学部卒業。
京都大学大学院法学研究科修士課程修了。京都造形芸術大学客員教授。参議院環境委員長、民主党政調会長代理などを経て、鳩山内閣では外務副大臣。菅内閣では内閣官房副長官として外交・震災対応にあたる。気候変動問題とグリーン経済の実現をライフワークとする。著書に『民主主義が一度もなかった国・日本』(宮台真司氏と共著。幻冬舎新書、2009年)等がある。

3.11から1年