2025年5月9日(金)、第41回太宰治賞(筑摩書房・三鷹市共同主催)の最終選考が実施され、選考委員4 氏(荒川洋治、奥泉光、中島京子、津村記久子)による厳正な選考の結果、以下のように受賞作が決定しましたので、お知らせいたします。
第41回太宰治賞受賞作
「フェイスウォッシュ・ネクロマンシー」前田 知子
【あらすじ】
息子の不登校に悩む四十代の「私」。美容品を扱う店でテスターを使用したその日から、祖母の霊を降ろせるようになってしまった。掃除に打ち込む「私」の傍らで、もの言わぬ祖母は何をどう感覚しているのか。重曹と洗顔料と生家の思い出を携えて、パート主婦が越冬する。
【著者略歴】
前田 知子(まえだ・ともこ)
宮城県出身、千葉県在住。
1975年生まれ、49歳。
なお、贈呈式は後日都内で開催され、受賞者には記念品および賞金100万円が当日贈呈されます。