ソ連という実験 ─国家が管理する民主主義は可能か

松戸 清裕

一党制の共産国家でありながら、政権は民意をまったく無視して政治を行うことはできなかった。内側からの視点で描く異色のソ連史。

ソ連という実験 ─国家が管理する民主主義は可能か
  • シリーズ:
  • 1,980円(税込)
  • Cコード:0322
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2017/01/11
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:400
  • ISBN:978-4-480-01642-3
  • JANコード:9784480016423
松戸 清裕
松戸 清裕

マツド キヨヒロ

1967年生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。専攻、ソ連史。現在、北海学園大学法学部教授。著書に『歴史のなかのソ連』(世界史リブレット、山川出版社、2005年)、論文に「『共産主義建設期』のソ連における国家と社会の『協働』」、「1960年代のソ連における地方行政の一側面」、「スターリン批判とフルシチョフ」などがある。

この本の内容

社会主義国家ソ連は、計画経済を行っていたが、すべてを「国家」が運営しきることはできず、「社会」との協働を模索していた。また、「一党制」でありながら、民意をまったく無視して政治を行うことはできず、民意のくみ取りに多大な労力を費やしていた。それらの試みは、どのように行われ、どのように失敗に終わったのか。歴史上最大規模の「実験」の実態を豊富な資料と内側からの視点で描く異色のソ連史。

この本の目次

序章 スターリン死後のソ連
第1章 ソヴェト政権と民意―「一党制民主主義」
第2章 政権と国民の「対話」
第3章 国家と社会―様々な「協働」の形
第4章 犯罪との闘い―大規模な「協働」の試み
終章 ソ連の「実験」について

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