いま、子どもの本が売れる理由
1997年より続く出版不況の中、逆に売上を伸ばしている児童書市場。なぜ「子どもの本」は売れるのか。気鋭のライターが豊富な資料と綿密な取材で解き明かす!
子どもの本は、すごい!おしりたんてい、ヨシタケシンスケ、サバイバルetc.本の売れない時代に、子どもの本はなぜ売れる?直近20年で14歳以下人口は約200万人減ったが、児童書は市場規模を堅持、本を読まない子どもは減少し、小学生の読書冊数は倍増!「子どもの本離れ」はいかにして終わったのか?終戦から現代までの子どもの本をめぐる官民の施策をたどり直し、近年のヒット作についての分析・取材を通じていま子どもの本市場が賑わう秘密を探る!
第1章 子どもの読書環境はいかに形成されてきたか(一九四〇年代〜七〇年代 戦後児童文学と学年誌が黄金時代を迎えるまで
一九八〇年代〜九〇年代 サブカルチャーの隆盛と児童書冬の時代
二〇〇〇年代〜二〇一〇年代 教育観の変化と国ぐるみの読書推進)
第2章 あの雑誌はなぜ売れているのか(「コロコロコミック」と「少年ジャンプ」―相互影響と棲み分けまでの歴史
「ちゃお」が「りぼん」「なかよし」を抜いた理由
“JSのバイブル”まいた菜穂『12歳。』は何を描いてきたのか)
第3章 ヒットの背景―幼児〜小学生編(おしりたんてい論―推理が理解できない未就学児〜低学年も楽しめるミステリーとは?
ヨシタケシンスケの絵本はなぜ絵本なのに小学校高学年にも読まれるのか
お菓子づくりと本の楽しさを親子そろって味わえる『ルルとララ』 ほか)
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