資本主義・デモクラシー・エコロジー ─危機の時代の「突破口」を求めて
リベラル・デモクラシーは各国の政治体制を主導してきたが、金融資本主義により動揺し始めた。気候危機が深刻化する中で突破口を求めて思索を深めた渾身作!
自由民主主義体制は二〇世紀半ば以降、大枠としては機能してきたが、いまや多くの自由主義諸国で、代表制や複数政党制の機能不全が指摘されるようになっている。新自由主義が世界経済を席巻するようになるにつれ、格差社会化も進行している。地球環境の危機も深刻化している今、これら喫緊に課題とどう向き合うかを巨視的な枠組みから考究し、隘路からの脱出の方途を探った渾身の書である。
はじめに―いまなぜ「資本主義・デモクラシー・エコロジー」なのか
第1章 資本主義の変容―デモクラシーと立憲主義の危機
第2章 揺らぐ現代国家の正統性
第3章 自由民主主義の危機と社会保障の劣化
第4章 エコロジーの限界とその逆襲
補論 シュンペーター・テーゼ再訪
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