「天下の大勢」の政治思想史 ─頼山陽から丸山眞男への航跡

濱野 靖一郎

丸山眞男が言う日本人の「勢い」の意識とは何か。頼山陽、阿部正弘、堀田正睦、勝海舟、木戸孝允、徳富蘇峰の天下の大勢をめぐる思想から日本近代史を読み直す。

「天下の大勢」の政治思想史 ─頼山陽から丸山眞男への航跡
  • シリーズ:
  • 2,090円(税込)
  • Cコード:0331
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2022/06/15
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:400
  • ISBN:978-4-480-01749-9
  • JANコード:9784480017499
濱野 靖一郎
濱野 靖一郎

ハマノ セイイチロウ

1977年生まれ。東京都出身。法政大学大学院政治学研究科博士後期課程修了。博士(政治学)。専攻は日本政治思想史。現在、海陽中等教育学校教諭、法政大学ボアソナード記念現代法研究所客員研究員。著書に『頼山陽の思想──日本における政治学の誕生』(東京大学出版会)がある。

この本の内容

丸山眞男は日本人の歴史意識の古層として「つぎつぎになりゆくいきほひ」を指摘した。「なりゆく」この「勢」の思想を最初に打ち出したのが頼山陽である。主体的能動的に「勢」の変化を制御していこうとする山陽の「天下の大勢」をめぐる思想は、日本近代史をいかに動かしていったか。幕末の老中・阿部正弘と堀田正睦、勝海舟、木戸孝允、徳富蘇峰、原敬の「大勢」認識から、三国同盟の「バスに乗り遅れるな」、終戦の詔勅の「世界ノ大勢亦我ニ利アラス」まで、「天下の大勢」思想の航跡をたどる。

この本の目次

第1章 丸山眞男の「追加」
第2章 頼山陽の「決断」
第3章 阿部正弘の「発明」
第4章 堀田正睦の「非常」
第5章 勝海舟の「憤懣」
第6章 木戸孝允の「涙」
第7章 徳富蘇峰の「将来」
第8章 原敬の「順応」

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