日清・日露戦史の真実 ─『坂の上の雲』と日本人の歴史観

渡辺 延志

『日清戦史』草稿の不都合な事実はなぜ隠蔽されたか。『日露戦史』でもなされた戦史改竄が遺した禍根と、『坂の上の雲』で形成された日本人の歴史観を問い直す。

日清・日露戦史の真実 ─『坂の上の雲』と日本人の歴史観
  • シリーズ:
  • 1,760円(税込)
  • Cコード:0321
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2022/07/13
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-01750-5
  • JANコード:9784480017505
渡辺 延志
渡辺 延志

ワタナベ ノブユキ

1955年生まれ。ジャーナリスト。2018年まで朝日新聞社に記者として勤務し、青森市の三内丸山遺跡の出現、中国・西安における遣唐使の墓誌の発見、千葉市の加曽利貝塚の再評価などの報道を手がけた。著書に『歴史認識 日韓の溝』(ちくま新書、第27回平和・協同ジャーナリスト基金賞受賞)、『関東大震災「虐殺否定」の真相』(ちくま新書)、『虚妄の三国同盟』(岩波書店)、『軍事機密費――GHQ特命捜査ファイル』(岩波書店)、『神奈川の記憶』(有隣新書)など。

この本の内容

歴史の謎を追うジャーナリストである著者は官修『日清戦史』の草稿を読み解き、不都合な事実を隱蔽、改竄して陸軍が戦史を編纂していた証拠を見つけ出した。隠蔽は戦争の根幹部分に及び、編纂方針はその後の戦史にも踏襲され、戦争の実態は国民の目から遠ざけられた。『坂の上の雲』が描いた日露戦争の姿に多くの日本人が驚いたのもそのためであった。隠された事実とは何だったのか。埋もれていた歴史を掘り起こし百二十余年の歳月を超え日清戦争の実像に迫り、日本人の歴史観のあり方を問いなおす。

この本の目次

第1章 「日清戦史決定草案」
第2章 追加部隊の派遣
第3章 平壌を目指す
第4章 平壌の攻防
第5章 掲げられた白旗の阜
第6章 『日露戦史』の編纂
第7章 陸軍にとっての戦史

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