越境する出雲学 ─浮かび上がるもうひとつの日本
出雲という地名や神社が列島各地にあるのはなぜか。全国の郷土史を渉猟し、人の移動や伝承を広がりを丹念に跡付けることで、この国のもう一つの輪郭を描き出す。
地域を跨ぐ、地域をつなぐ地域学。列島に広がる出雲の足跡を手がかりに日本の成り立ちを問いなおす。
序章 全国“出雲”再発見の旅
第1章 大和神話との矛盾から解く列島の出雲世界
第2章 出雲を原郷とする人たちを探す鍵―地名や神社で辿る列島移住史
第3章 国引き神話と新羅・高志
第4章 能登・越中・越後の出雲を追って
第5章 沿岸から内陸へ―越後から会津・北関東への道
第6章 瀬戸内と関門海峡を渡って
第7章 出雲と大和―畿内への道
終章 日本海交流の鍵=ミホススミに光を!
2024.6.13 樋口淳一郎
日本古代史上の最重要地である出雲の現在時からの充実した考察の提示である。今まで、日本古代史に関するアプローチは、主として文献と考古学に依拠して行われてきた。しかし、著者は第三のアプローチとして、民俗学的観点からの考察を重ね、新しい日本古代史への文字通り「越境する」アプローチを提示することに成功している。
その成果は斬新であり、日本古代史研究史上への、有意義な提示として評価できると考える。
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