南北朝正閏問題 ─歴史をめぐる明治末の政争

千葉 功

南北朝時代の南朝・北朝のどちらが正統かをめぐる明治末の大論争は深刻かつ複雑な政治的・社会的事件だった。現代の歴史問題の原点となった事件を徹底検証する。

南北朝正閏問題 ─歴史をめぐる明治末の政争
  • シリーズ:
  • 1,760円(税込)
  • Cコード:0321
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2023/07/12
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-01779-6
  • JANコード:9784480017796
千葉 功
千葉 功

チバ イサオ

千葉 功(ちば・いさお):1969年生まれ。学習院大学文学部教授。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。専門は日本近現代史。著書『旧外交の形成――日本外交 一九〇〇〜一九一九』(勁草書房)、『桂太郎――外に帝国主義、内に立憲主義』(中公新書)、『桂太郎関係文書』(東京大学出版会)、『明治史研究の最前線』(共著、筑摩選書)など。

この本の内容

国定教科書の記述をきっかけとして起きた、日本の南北朝時代において南朝と北朝のどちらが正統かをめぐる明治末の論争は、当時の閉塞的な政治状況もあり、重大な政治問題と化した。最終的に政府は危機を乗りこえたが、深刻なダメージを負った。多様なアクターがそれぞれ自分の信念や思惑をもって活動した結果として生じた、深刻かつ複雑なこの南北朝正閏問題を、現代政治における歴史問題・皇室報道問題の原点として徹底的に掘り下げて考察。そこから浮かびあがる近代日本の特質に迫る。

この本の目次

第1章 南北朝正閏問題の背景
第2章 南北朝正閏問題の突発
第3章 藤沢元造の質問に向けて
第4章 大日本国体擁護団と政府弾劾決議案
第5章 桂内閣による「第一の政治決着」
第6章 南北朝正閏論争の構造
第7章 桂内閣による「第二の政治決着」

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